【個人塾経営】宿題をやってこない生徒はどうしたらいい?対処法と考え方を解説
宿題をやってこない生徒がいて…成績も上がらないんですよね。
宿題をやってくるのはさぼってるだけと思いがちだけど、違うところに問題があったりするよ。
塾を経営し始めると、絶対に悩むのが「宿題をやってこない」問題です。塾で授業を受ける時間は週に何十時間もありません。
その中で、成績を伸ばそうとすると、宿題を出して塾以外の時間で勉強をする時間を確保してもらうことを考えるでしょう。
こちら側は一生懸命、成績が伸びてほしいという思いで宿題を出しますが、やってこない!(子もいますよね。)
この記事では、宿題をやってこない子への対策とおすすめの宿題の出し方を紹介します。
そもそも宿題忘れはいけないことなの?
宿題が持つ役割は以下の3つだと思います。
- 授業で習ったことの復習
- まだ習っていないことの予習
- 勉強習慣の定着
僕はもともと教員でしたが、当時は宿題が大嫌いでした。多分、教員時代を通じて自ら宿題を出したことがありませんでした。(学年で揃えなければいけない場合は除きますが)
理由として、できてる子にとって宿題は邪魔だし、できない子にとって宿題は1人では無理だからです。
さらに学校は国数英はほぼ毎日授業があるので、宿題を出すぐらいなら授業中に理解できるようにしてあげればいいじゃんと思っていたという理由も挙げられます。
ですが、塾は事情が違います。少ない子であれば週に授業が1時間だけということもあり、塾だけで成績を伸ばすのはほとんど不可能だと感じています。
「宿題をしない=成績があがらない」という事態になりかねません。
宿題をやってこない原因
子どもが宿題をやってこない主な理由は次の3つです。
- 宿題が何だったのか記録していない
- 授業内容がわかっておらず諦める癖がついている
- 宿題のチェックをしないのでやらなくても良いと思われる
詳しく解説します。
宿題が何だったのか記録していない
1番多い原因はそもそも「宿題が何だったのか記録していない」ことです。
そんなことと感じるかもしれませんが、子どもたちはそもそも宿題をしたくないので、どんな宿題が出されているかをきちんと把握しようとしません。
そのため、口頭で授業の終わりに「宿題は〇〇だよ」と言っても、効果は薄いです。次の授業では宿題を言った、言ってない論争が始まることになります。
授業内容がわかっておらず諦める癖がついている
次に多いのは、「授業内容がわかっておらず諦める癖がついている」ことです。
塾に来て、「先生、今日の宿題全くわからなかったからできなかった」と言われます。
原因はそもそも宿題をしたくないことからきていることが多いのですが、本当に授業内容がわかっていない子もいます。
できないのが連続しなければいいのですが、何回もとなってくると塾の進度についてきていないことになります。
そして、どうせわからないから勉強なんてやっても無駄となってしまい、無気力になる悪循環に陥ってしまいます。
宿題のチェックをしないのでやらなくても良いと思われる
最後に塾側の問題として、「宿題のチェックをしないのでやらなくても良いと思われる」ことです。
特に個人塾では宿題チェックをせず、宿題を出しっぱなしにしてしまい、子どもにやってこなくてもいいやと思われてしまいます。
宿題の管理は非常に面倒くさいです。日々の授業の管理・準備だけでも煩雑なのに各個人の宿題も管理するとなるとチェックを怠ってしまうこともあります。
人数が増えれば増えるほど、どんな宿題を出したのかがわからんくなっていきます。
宿題をやってこない子への対処法
宿題をやってこない子への対処法として、次の3つがあげられます。
- 宿題は必ずメモさせるor板書してスマホで写メをとらせる
- 宿題のメリットを伝え、適切な難易度の宿題を出す
- 宿題を記録して、授業の最初に宿題のチェック時間を設ける
詳しく解説します。
宿題は必ずメモさせるor板書してスマホで写メをとらせる
まず、宿題を忘れないための対策として、必ずメモさせるか、板書してスマホで写メをとらせる方法が有効です。
授業の終わりに宿題を口頭で伝えるだけでは、生徒が忘れてしまうことが多いです。宿題を明確に記録させるために、黒板に書いたり、プリントを配布しましょう。
さらに、保護者にも宿題の内容を確認してもらえるようにすることで、家庭でも宿題の取り組みをサポートしてもらいやすくなります。
宿題のメリットを伝え、適切な難易度の宿題を出す
次に、宿題の重要性を生徒に理解させることが大切です。宿題を単なる負担と感じさせないためには、なぜ宿題を出すのか、そのメリットをしっかりと説明する必要があります。
例えば、「復習を通じて授業内容を定着させる」「予習で次の授業が理解しやすくなる」といった具体的な効果を伝えます。
また、宿題の難易度も重要です。難しすぎる宿題は生徒のやる気を削ぎ、逆に簡単すぎると学習効果が低くなります。
生徒のレベルに合わせた適切な難易度の宿題を設定することで、達成感を感じてもらい、学習意欲を引き出せます。
宿題を記録して、授業の最初に宿題のチェック時間を設ける
最後に、宿題の管理とチェック体制を整えることが必要です。宿題を出すだけでなく、その進捗をしっかりと把握するために、宿題を記録するシステムを導入しましょう。
例えば、生徒ごとに宿題の進捗を記録するチェックリストを作成し、授業の最初に宿題の確認時間を設けます。
この時間に宿題ができていない生徒には、理由を聞き、必要に応じてフォローを行います。
生徒は宿題をきちんとやらなければならないという意識を持ち、また、宿題を提出する習慣が身につきます。
定期的なチェックとフィードバックが、生徒の学習態度を改善し、成績向上に繋がります。
まとめ
塾経営において、「宿題をやってこない」問題は避けて通れません。
宿題を通じて授業内容の復習や予習、勉強習慣の定着を図るためには、生徒が宿題を確実にやってくることが重要です。
そのためには、宿題を忘れさせないためにメモや写メを活用し、宿題のメリットを生徒に伝えて適切な難易度の宿題を出すことが必要です。
また、宿題の進捗を記録し、授業の最初にチェック時間を設けることで、生徒の意識を高められます。
これらの対策を講じることで、生徒の学習態度が改善され、成績向上に繋がるでしょう。
塾経営者としては、宿題管理を徹底し、生徒の自主学習をサポートする体制を整えることが求められます。