個人塾はどうやって運営しているの?実例を交えて具体的に解説
個人塾を始めたいんだけど運営の仕方がよくわからないんだ
授業だけじゃなくて経理や営業などの管理を自らしないといけないよ
個人塾を経営するにあたって、授業をしなければいけないことはわかるんだけど、他にどんなことをしなければいけないのかよく分からない人も多いでしょう。
この記事では、僕が行っている個人塾の運営の仕方を紹介します。
僕は実家のある人口30,000人にも満たない地域で、塾を開業して1年で月の利益50万円を達成しています。
僕の体験が起業する際の助けになればと思います。
塾運営でしなければならないこと
塾運営でしなければならないことは以下の4つです。
- 経理業務
- 授業進度管理
- 成績管理
- 営業
詳しく説明していきますね!
経理業務
僕はまず何より重要なのは経理業務だと思っています。
みなさん大なり小なりいくらか稼ぎたいと言う目標はあると思いますが、それを達成できているかはお金の出入りを正確に把握するしかありません。
正直、お金周りの管理は面倒くさいのですが、個人塾の経理はかなり単純です。入ってくるお金と出ていくお金のパターンが限られているからです。
入ってくるお金 | 出ていくお金 |
・売上(生徒からの月謝) | ・消耗品費(ホワイトボード、コピー用紙など) ・地代家賃(テナント代) ・水道光熱費 ・通信費(電話やWi-Fiなど) |
お金の出入りを記録して1年間の利益を確定させるスキルを簿記と言います。
僕は起業する前に日商簿記検定2級を取りましたが、個人塾なら3級で十分だと思います!
また、利益確定したものをお国に報告して税金の額を決めることを確定申告と言います。
昔は記録を手書きで行なっていましたが、今は会計ソフトがあって年間10.000円ぐらいから利用できます。
確定申告がほんっとに楽です。きちんと日々の記録をとっていたら、ぽちぽちクリックするだけで終わります。
会計ソフトは必須です!
授業進度管理
次に重要となるのは、授業の進度管理です。塾生が20 人ぐらいならその日思い出して授業でもなんとかなりますが、30人、40人と数が増えてくるに従って限界がきます。
次第に子どもたちに、「今日はどこからだっけ?」「宿題なんだっけ?」と聞き出すことになります。
デメリットとして、授業の質の低下もありますが、準備があやふやになり、1日の流れがイメージできないことが挙げられます。
個人塾が稼げる時間帯は学校が終わった後の17:00-21:00ぐらいまでです。このたった4時間をいかに効率よく使うかが重要となるので、1日単位のスケジューリングは非常に重要です。
僕は、授業進度表を作成して、毎日「どこまで進んだのか」「次は何をおしえるのか」「宿題は何か」「小テストの結果はどうだったのか」などをメモしています。
管理のコツは詳しく書きすぎないです。「数学 一次方程式 ワークP32」ぐらいでいいです!
成績管理
塾が選ばれる基準とはなんでしょうか。それは「成績がどれだけあがっているか」です。
他にも重要な要素はあるでしょう。「気さくではなしやすい先生」「授業が面白くて、わかりやすい」など。
しかし、結局は成績をあげないと遅かれ早かれ、顧客は離れていきます。実際に、生徒や保護者との相性がよくても、成績があがらないと辞めていきます。
そうならないためには、生徒の成績管理が重要です。僕は毎回のテストで必ず点数を書かせて、振り返りを行います。
テストの成績が上がったのか、下がったのか?それはなぜなのか?
「テストが難しくなった」「本人の勉強不足」「テストで出題された範囲を塾でサポートしていなかった」など様々ですが、次に向けて対策しないといけません。
成績が上がるか下がるかは、最終本人次第ですが、塾経営者として何をしてあげられるかを考え続ける必要があります。
営業
最後は営業です。田舎で、個人塾となると1番重要なのは「口コミ」です。
いかに、地域の中で「あそこの塾はいいよ」という評判を得られるかがポイントです。
そのために僕がした取り組みは以下のとおりです。
- インスタグラムやホームページを用いた告知
- 電話以外に公式LINEやインスタのDMを使った申し込み窓口の設置
- 地域の催し物に積極的に顔をだす
- 現役非常勤講師として高校で働く
インスタやLINE、ホームページは言わずもがな必須です。さまざまな媒体での告知を用意しておくことは情報を拡散させるのに役立ちます。
また申し込み方法も、さまざまな方法を用意しておくとハードルが下がります。ちなみに僕の塾の申込は半数が電話で、半数がLINEとDMによる申し込みです。
また、わかりやすく信頼度を高めておくことは起業初期には重要です。どこの馬の骨かもわからないやつよりも、地域のことを考えて、かつ現役の高校教員である方が信頼度が高くなるでしょう。
僕は地域で催される教育イベントの審査員をしたこともありますし、ディープな飲み会にも参加して、顔を覚えてもらっています。
それぐらいしないと起業当初は乗り越えられないと感じています。
もちろん自分で決めたことだから納得してるし、楽しみながら日々をおくっているよ。
マネジメント能力は必須
個人塾を成功させるには、マネジメント能力が不可欠です。
授業だけでなく、経理業務、授業進度管理、成績管理、営業活動など、幅広い業務を効率的に行うことが求められます。
経理ではお金の出入りを正確に把握し、会計ソフトの導入が重要です。授業進度管理は計画的に行い、成績管理では生徒の進捗を常に把握し、対策を講じます。
営業ではSNSや地域イベントを活用し、口コミで評判を高めましょう。