教師を辞めて後悔した瞬間は?辞める前に考えておいた方がいいこと
教師を辞めて後悔することがいっぱいありそうだな…
教師を辞めて良かったことも後悔することも両方あるよ!
教師を辞めるか、辞めないか迷っているときに、辞めて後悔することはなんだだろうと考えました。
安定した給料、手厚い福利厚生、子どもたちの成長を見届けるやりがい…など、あげればキリがないほど教員には、いい面もたくさんあります。
この記事では、教員を辞めて後悔したことを紹介します。
できるだけ後悔がないようにするためには何をしておけばいいのかもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
教員を辞めて後悔したこと
僕が教員を辞めて、後悔したことは以下の5つです。
- 結果を求められる
- したかったことよりも売上を優先しなければならない
- 安定した収入を失う
- 社会的信用が下がる
- 休みが確実に取れない
1.結果を求められる
教員を辞めて最も大きな変化は、結果が直接求められる環境に身を置くことになったことです。
教育現場では、生徒の成長や学習の進捗が評価の対象ですが、評価が自分の給料に響くことはほとんどありません。(私立は違うでしょうが)
しかし、ビジネスの世界では、結果が売上や利益に直結します。塾では、テストの結果が塾の継続率を決定します。
入塾してもテストの結果が悪ければ、一回のテストで見限られることもあります。
教員時代には、教育方針や指導方法に対してある程度の猶予がありましたが、今は猶予がなく、すぐに結果を出すことが求められます。
2.したかったことよりも売上を優先しなければならない
教員を辞めた後、自分が本当にやりたいことよりも売上を優先しなければならない場面が多くなりました。
起業当初は「フリースクール」や「広域通信制」との提携をして、学校教育に馴染めない子の居場所作りもしようと考えていました。
しかし、成績を上げる進学塾と学校に馴染めない子の支援はなかなか両立させるのは難しいです。
今の顧客のニーズは圧倒的にテストの結果を上げてくれる塾です。だから、自分のしたいことは二の次になってしまうことが多いです。
3.安定した収入を失う
教員という職業の大きな魅力の一つは、安定した収入でした。毎月一定の給料が保証され、将来の計画も立てやすかったです。
しかし、教員を辞めてからは、収入が不安定になり、月によって変動することがあります。
転職すると違いますが、起業すると「自分の働き=お金」になり、不安にかられて際限なく働くことになります。
ブラック企業である教師を辞めたのに、よりブラックな働き方になる可能性もあります。
4.社会的信用が下がる
教員という職業には、社会的な信用があります。特に地方では、教員というだけで信頼されることが多くありました。
しかし、教員を辞めることで、信用が失われることを感じました。特に教員を辞めた際にはまだ婚約をしていなかったので、結婚できるかが不安でした。
結婚相手の両親の寛大さに助けられましたが、やはり社会的な身分として教員は信頼されやすいと感じています。
5.休みが確実に取れない
教師は忙しいですが、休もうと思えば休めます。もし休んだとしても自分の代わりはいて、お金もきちんともらえます。
起業すると、自分の代わりはいなくなります。さらにお金も働かなかった分は埋め合わせしなければもらえません。
特に起業家として働く場合、仕事の量やタイミングによっては、休暇を取ることが難しくなります。
テスト前のには、休む暇もなく働き続けなければならないことも多く、体力的にも精神的にも疲弊することがあります。
教員を辞めて後悔しないためにしておいた方がいいこと
教員を辞める決断は、人生の大きな転機となります。後悔しないためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
- 退職後の生活設計を具体的に立てる
- 自分の価値観や目標を再確認する
- 退職後の人間関係を大切にする
- スキルアップを怠らない
1. 退職後の生活設計を具体的に立てる
まず、退職後の生活設計をしっかりと立てることが大切です。安定した給料や福利厚生がなくなるため、経済的な準備はもちろん、生活の変化に備える必要があります。
例えば、以下のような具体的なプランを考えておくと良いでしょう。
- 退職金と貯金の管理:教員は雇用保険に加入していないため、失業手当を受け取ることができません。そのため、すぐに就職しない場合は、収入がない状態になることを覚悟しておく必要があります。最低でも3ヶ月間は生活できるだけの貯金を確保しておくことが重要です。
- 賃貸やクレジットカードの契約:公務員としての社会的信頼は非常に高く、賃貸契約やクレジットカードの審査が通りやすい傾向があります。しかし、無職の状態になるとこれらの審査が厳しくなる可能性があります。退職前に必要な賃貸契約やクレジットカードの発行手続きを済ませておくことをおすすめします。
2. 自分の価値観や目標を再確認する
退職を決断する前に、自分の価値観や目標をしっかりと見つめ直しましょう。
教員という職業は社会的な意義が高い分、辞めることで生じる喪失感や後悔が大きくなることがあります。
- 自己分析:自分が本当にやりたいことは何なのか、教員としての経験を通じて何を得たいのかを明確にしましょう。自己分析を深めることで、教員を辞めた後の目標設定も具体的になります。
- キャリアの見通しを立てる:次に目指すキャリアが教員としての経験を活かせるものであるかどうか、また、それが自分の目標に合致しているかを検討しましょう。キャリアの見通しが立つと、退職後の不安も軽減されます。
3. 退職後の人間関係を大切にする
教員を辞めることで、これまで築いてきた人間関係が変わることがあります。しかし、退職後も良好な人間関係を維持することは非常に重要です。
- 教員仲間とのつながりを保つ:辞めた後も、教員時代の同僚や先輩、後輩とのつながりを大切にしましょう。困った時に相談できる存在があることで、退職後の不安も和らぎます。
- 新しいコミュニティに参加する:起業や転職先での新しい人間関係を積極的に築きましょう。新しいコミュニティでのつながりができると、退職後の孤独感も軽減され、充実した生活を送ることができます。
4. スキルアップを怠らない
退職後の生活で後悔しないためには、スキルアップを続けることが重要です。教員としてのスキルはもちろんですが、ビジネススキルや新しい分野の知識を習得することが、退職後のキャリアに大きく役立ちます。
- ビジネススキルの習得:特に起業を考えている場合、経営やマーケティング、ファイナンスなどのビジネススキルを身につけることが必要です。これらのスキルがあることで、事業を成功に導く確率が高まります。
- 専門知識の深化:教員時代に培った専門知識をさらに深めたり、新しい分野に挑戦することで、自分の市場価値を高めることができます。
まとめ
教員という職業は、社会的な意義が高く、安定した収入ややりがいを提供してくれる素晴らしい仕事です。
しかし、大きなプレッシャーやストレスも抱えています。教師を辞める決断は簡単なものではありませんが、しっかりとした準備と計画があれば、退職後も幸せな人生を送ることが可能です。
退職前に生活設計を具体的に立て、自分の価値観や目標を再確認することで、後悔を最小限に抑えることができます。
また、退職後も人間関係を大切にし、スキルアップを続けることで、新たな環境でも成功しやすくなります。
さらに、公務員としての信頼を活かし、退職前に賃貸やクレジットカードの契約を済ませておくことで、安心して新しい生活をスタートさせることができます。
最も重要なのは、自分が本当に望む人生を見つめ直し、それに向かって行動することです。
教師を辞めた後でも、新しい道を切り開き、自分らしい幸せを追求することができます。
教師という立場にとらわれず、自分自身の人生を豊かにするための選択をしていきましょう。