公立高校教員を辞めた僕
教師マインド

【教師に疲れてしまった人向け】辞めたいときにするべき対策10選

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くま
くま

朝学校に行くのが本当につらくて…辞めてもいいですか?

めがね先生
めがね先生

もちろん、辞めてもいいんだよ!
でも、辞めないにこしたことはないからね。

教師を続けてきた中で、何度も辞めたくなりましたがなんとか7年間は続けられました。

通勤中に泣きながら通った時もありましたし、高熱が続いてもテストを作っていなかったので学校に行ったこともありました。

この記事では、教師を辞めたいときにするべき対策10選を紹介します。

今でこそ、教員を辞めてしまいましたが、こうすれば辞めずに済んだなあということも紹介します。

アドセンス

前提…限界だと思ったら休んで!!

前提として、無理だと思ったらまず絶対に休んで欲しいということです。

「他の人に迷惑かけるんじゃないか?」「周りの人からよく思われないだろうな」とか、いろいろ考えるでしょうが、他人は全く関係ありません。

絶対に自分を優先してくだい。僕の友人にも頑張りすぎてしまって、そこからずっとメンタルの不調に悩まされている人が何人かいます。

よく基準として、

  • 眠れない
  • ご飯が食べられない
  • 涙もろくなった

など言われますが、それはあくまで一般的な基準です。自分がもう無理と思ったら迷わず管理職に相談してください。

休んでいる間もお金はもらえる

幸いに公務員は福利厚生が手厚く、休んでいる間も給料がもらえます。

時期休暇・休職の状態給与・手当ボーナス支給
0~90日目(病気休暇期間)病気休暇給与が満額支給勤務していた期間に応じて支給
91日目~1年目(休職期間)休職開始給与の80%支給過去半年の勤務に応じて支給
1年目~2年6ヶ月目(休職期間)休職継続給与は無給。ただし、健康保険から傷病手当金が支給過去半年の勤務に応じて支給
2年6ヶ月目~3年目(休職期間)休職継続給与無給、傷病手当金の支給もなしボーナス支給なし
3年目以降復職できない場合、失職ボーナス支給なし

公務員の休職期間は最大3年間で、最初の90日は病気休暇として給与が満額支給されます。

91日目以降は休職扱いとなり、1年間は給与の80%が支給されますが、1年を超えると無給となります。

ただし、休職1年目から2年6ヶ月目までは健康保険から傷病手当金が支給されます。

ボーナスは休職中でも過去半年の勤務に基づき支給されますが、1年以上の休職では支給されません。3年経過後に復職できない場合は失職となります。

まずは自分と相談

もう少し教員を頑張ってみようと思っている人におすすめなのは、次の5つです。

  • 仕事を頑張りすぎていないか見直す
  • 思い切って休みをとる
  • 同じ境遇の人と気持ちを共有する
  • とにかく自分の考えていることを書き出してみる
  • 教員以外の仕事について調べて辞めればいいと割り切る

1.仕事を頑張りすぎていないか見直す

まず、教職を離れて思うことは「先生がんばりすぎ」ということです。特に教員を辞めたいと思っている人の多くは頑張りすぎだと思います。

僕はいま非常勤講師としても働いていますが、客観的に現場を見て、しんどそうな人はみんなからの期待を背負いすぎている気がします。

もちろん期待に応えられるように頑張るのはすごく素敵なことですが、頑張らなくても仕事は回ります。

「いやいや仕事まわらないよ。」「他の人に迷惑かけるよ。」と思うでしょうが、大丈夫。

暇な先生は絶対にどこの職場にも一定数いますから。

授業を見ていても思います。ただ教科書を読んでいるだけの先生もいれば、穴埋め問題をさせているだけの先生もいれば、とても準備し尽くされた授業を行う先生もいます。

何がいい、何が悪いではなくてバランスの問題だと思います。

教師の本分は授業だ、だから授業を1番頑張らないといけないという意見は確かにそうですが、どれだけいい授業をしていても辞めてしまっては意味がありません。

持続可能な範囲で、いい感じに手を抜きながら、自分のできることを、できる範囲でしましょう。

2.思い切って休みをとる

休みなんてとれないよと思うでしょうが、思い切ってとるのも大事です。体調が悪くてと電話すれば、すぐに休めます。

「休んだらみんなに迷惑が」と思うでしょうが、大丈夫。現場には余裕のある教員が何人かはいるので仕事を回してくれます。

日本人は休むのが下手とよく言われます。それは自分がいなかったら迷惑をかけてしまうと思うからでしょう。

有名な例を出しますが、スティーブンジョブズがいなくなったあとでもApple社は成長し続けているんですから、仕事上の代わりはいます。

だから、早めに休みましょう。

3.同じ境遇の人と気持ちを共有する

しんどい時は人に会ったり、連絡をとったりして、気持ちを共有するのも1つの手です。

多くの人が無意識にやっているかもしれませんが、僕はほとんど毎日職場の同僚や大学の同期と連絡をとっていました。

同じようにしんどいことを乗り越えようとしている仲間が多ければ多いほど、心の依存先が増えます。

しんどい時こそ、誰かを頼るようにしましょう。

4.とにかく自分の考えていることを書き出してみる

時間をせっかく作ることができたら、今思っていることをとにかく書き出してみるのもおすすめです。

  • 仕事を辞めたい理由
  • 不安な気持ち
  • やらなければならない仕事

以上の他にもいろいろあると思いますが、

仕事を辞めたい時は頭の中にモヤがかかっている感じで、漠然とした不安があることが多いと思います。

そんなときには、自分の頭の中にあることを書きだしてみると、意外とすっきりします。

さらに余裕があれば、嫌なことの順番に並び替えて、自分で解決できそうなこととそうでないことを分けるだけでも課題が明確になります。

自分で解決できそうなものは努力すればいいですが、無理なものはいっそ諦めて考えないように割り切るのも大事です。

5.教員以外の仕事について調べて辞めればいいと割り切る

僕が7年間のうちによく使ったのが、教員以外の仕事について調べて、最悪辞めればいいと割り切ることでした。

  • 大学院にいって一度教職から離れる
  • 地元の市役所への転職
  • 簿記の資格を活かして転職

など、僕が実際に考えたことです。

当たり前のことですが、世の中に仕事は学校先生以外にもたくさんあります。もしかしたら、給料が下がるかもしれませんが、それ相応の暮らしをすればいいだけです。

転職しても6割ぐらいの人は上がるか変わらないかですから、本当に無理なら辞めてやると割り切って働いてみると意外と続けられますよ。

無理なら学校に相談

自分で頑張って変えようとしたけど無理だった場合は、学校に相談しましょう。

  • 上司や先輩に相談する
  • 働き方を管理職に交渉する
  • 病気休職の相談を管理職にする

6.上司や先輩に相談する

自分で頑張って状況を改善しようと努力しても、やはり限界がある場合もあります。

そうしたときには、上司や先輩に相談することをおすすめします。職場での経験が豊富な先輩方や管理職の方々は、同じような悩みを抱えたことがあるかもしれません。

また、学校全体での働き方や環境改善のために、具体的なアドバイスや支援をしてくれることも多いです。

さらに、管理職に忠告してくれる先輩や上司もいるはずです。そこから環境が改善されることもあるので、管理職の前に相談してみてください。

7.働き方を管理職に交渉する

自分の働き方に大きな負担を感じている場合、管理職に対して働き方の変更や改善を交渉してみるのも一つの手です。

例えば、部活動は法的に断ることが可能です。簡略化して言うと、

  1. 部活動は教育活動の一環であると学習指導要領に載っている
  2. しかし、勤務時間をオーバーするものは職務にならない
  3. 勤務時間をオーバーする場合に命令できるのは超勤4項目のみ
    (部活動は入っていない)
  4. 部活動の勤務時間をオーバーする部分について管理職は命令できない

もしオーバーしない時間だけでもと言われたら、その後の時間は管理職が部活動をみてくれますか、もしくは16時半ごろ部活を終わらせて生徒を返さなければならないとなると実質の活動時間はほぼなくなりますと言えばいいのです。

仕事量に関しても同様です。

教員は超勤4項目以外は勤務中の仕事に責任を負っているので、定時を超えて働く仕事はしなくていいのです。

8.病気休職の相談を管理職にする

心身の状態が著しく悪化している場合は、冒頭にも述べましたが、病気休職を検討しましょう。

管理職に相談して、必要な手続きやサポートを受けることができます。

公務員としての福利厚生が手厚く、休職期間中も一定の給与が支給されるため、経済的な不安を抱えることなく休養に専念できます。

大切なのは、早めに相談し、適切なサポートを受けることです。

それでも無理なら退職を視野に

それでもどうしても無理だとなったら退職を視野に入れましょう。

  • 転職活動をする
  • 起業の準備をする

9.転職活動をする

退職を決意した場合は、次のステップとして転職活動を開始しましょう。

現在の職場を離れることに不安を感じるかもしれませんが、転職活動を通じて新しい可能性を探ることができます。

求人サイトを利用したり、転職エージェントに相談したりすることで、自分に合った職場を見つける手助けとなります。

10.起業の準備をする

転職だけでなく起業に興味がある場合は、起業の準備を進めるのも一つの選択肢です。

僕も個人塾経営、WEBライター、ブロガー、ハンドメイドなどの企業を経験して今があります。

起業にはリスクも伴いますが、自分の理想とする働き方や生活を実現できる可能性も高まります。

ただし、起業には周到な準備が必要です。あわせて以下の記事も参考にしてください。

まとめ

教員を辞めたいと感じることがあっても、まずは自分自身を最優先に考えることが重要です。

無理をせず、限界を感じたら遠慮せずに休むことを選びましょう。他人の目や職場への影響を気にしすぎる必要はありません。

体調が優れないときは早めに休みを取り、気持ちが楽になるように努めることが大切です。

また、働き方を見直し、上司や同僚に相談することで、負担を軽減できることもあります。

時には管理職に働きかけ、働き方の改善や業務の見直しを交渉することも有効です。

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ABOUT ME
めがね先生
めがね先生
塾経営 / webライター
田舎の塾を個人経営しながら、webライターの会社も経営している。 高校教員として正規採用されて7年働くも、2023年に退職し起業。起業1年目、塾のみで月50万円の利益を達成する。
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